FEASTプロジェクトの第一幕が終わり、第二幕が始まります

adminfeast HQ便り, Research Outputs

地球研のFEAST-HQメンバーにとって、この1ヶ月は様々な意味で大変なものでした。まず、地球研のプロジェクト部屋を片付け、本や書類の箱詰め、この5年間我が家のように使っていた空間に別れを告げました。その間、たくさんある思い出を語り会い、心からの感謝を告げお別れをしました。

総合地球環境学研究所の研究プロジェクトとしてのFEASTプロジェクトは、2021年3月31日をもって終了しました。私たちの5年間の旅(フィージビリティー(FI)やプレリサーチ(PR)の期間を含めるとさらに長い期間)は幕を閉じます。

この一週間、HQメンバー内でも共通の感覚として、これは、第一幕の終わりでしかなく、より大きなものの幕開けであると感じています。ステークホルダーや学際的研究者どうしのつながりを作ってきた努力は、やっと意味のある形で実を結び始めているという実感を、皆さんの多くも共有しているのではないかとお思います。それぞれのワーキング・グループは、様々な成果を生み出しました。ここに、最近あった話題のほんの一部を紹介します。

WG1は国内の新聞で大きく取り上げられた論文を発表し、複数の都道府県(鹿児島、京都、東京)よりコラボレーションの依頼がありました。

WG2の活動を通して、様々な形で「食と農の未来会議」が京都市、亀岡市、長野の小布施町で発足し、それぞれが地域の食料政策の議論に影響を与え始めています。それらの活動は、「農業と経済」の最新号に特集としてまとめられました。

WG3は新型コロナウイルスによるパンデミックが農業と漁業セクターに与えた影響について調査をし、結果をまとめています。そして、小林舞とレカ・チェトリ(編)による本「ZACHUM FEAST GOCHIOU – Life around the Bhutanese plate」が無事完成しました。

WG4はバイオ炭を使った農地土壌炭素貯蔵によって炭素を固定するためのガイドラインをJ-Credit システムに導入し、スターターキットを公開しました。

WG5は「エコかな」のスマホアプリを立ち上げるとともに、アプリのデータを全てGithubを通じてオープンソース化しました。

そして、追って作られた学際的なWG6では、日本の食の情報源を集めた素晴らしいウェブサイトや、「未来の学校給食」のオンライン教育ツールを作成しました。「未来の学校給食」は、この夏、文部科学省で展示されることになっています。

また、4月13日に、昭和堂からFEASTプロジェクトの成果をまとめた一般向けの書籍「みんなでつくる「いただきます」」が出版されます。私たちも大変楽しみにしています。

最後に、大きな発表があります。FEASTプロジェクトは、一般社団法人として活動を続けることになりました。この団体は、FEASTプロジェクトHQメンバーによって構成され、プロジェクト中に確立したステークホルダーのネットワークを活用して更なる研究活動を続けていきます。私たちにとって、これはとても喜ばしい展開であり、具体的な詳細は近日中にまたお知らせいたします。

FEASTで利用してきたスラック、ホームページ、フェイスブック、ツイッターは全て継続し、発信し続けていく予定です。

HQメンバーの多くは、地球研を離れ、それぞれ別の場所で新しい仕事を始めることになっています。ですが、数人は客員として地球研と関係を維持する予定です。

この場をお借りして、FEASTプロジェクトに関わっていただき、大成功に導いていただいた一人一人に心から感謝を申し上げたいと思います。これからも皆様と一緒に活動をし続けられることをとても楽しみにしております。

今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。

心を込めて

FEAST プロジェクトHQチーム

スティーブン・マックグリービー、田村典江、クリストフ・ルプレヒト、小林舞、

マックス・シュピーゲルバーグ、太田和彦、真貝理香、小田龍聖、小林優子、松岡祐子